今週の開催10月10日(土) 東京・京都 サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)/10月11日(日) 東京・京都 アイルランドトロフィー(GⅡ)/10月12日(月・祝) 東京・京都 MBS賞スワンステークス(GⅡ)

競馬用語辞典

競馬新聞やニュースによく出てくる言葉を、はじめての人にもわかるように説明します。26語。少しずつ増やしていきます。

レースの条件

斤量きんりょう

馬が背負う重さのことで、「負担重量」ともいいます。騎手の体重に、鞍などの馬具を足した重さです。単位は kg。どの馬が何 kg を背負うかは、レースの条件(馬齢・定量・別定・ハンデ)で決まります。騎手が軽い場合は、鞍に重りを入れて合わせます。

ハンデ(ハンデキャップ)はんで

出走する馬の実績や力に合わせて、1頭ずつ斤量を変えるレースです。強いと見られた馬ほど重い斤量になり、どの馬にも勝つチャンスがあるように調整します。斤量は JRA のハンデキャッパーが決めます。

別定べってい

基本の斤量を決めたうえで、それまでに稼いだ賞金や、勝った重賞などに応じて斤量を足していく決め方です。実績のある馬ほど重くなりますが、ハンデほど細かく1頭ずつ変えるわけではありません。

定量ていりょう

馬の年齢と性別だけで斤量が決まる決め方です。実績による加算がないので、強い馬もそうでない馬も同じ条件で走ります(牝馬は牡馬より軽くなります)。多くの GⅠ がこの決め方です。

時計とペース

上がり(上がり3ハロン)あがり

レースの最後の600m(3ハロン)を走るのにかかった時間です。馬ごとの値と、先頭の馬で計るレース全体の値があります。馬ごとの値が小さいほど、最後に速く走ったことになります。JRA の成績表では「推定上り」と書かれています。新聞の近走の欄の「上がり」はこの値です。

ラップ(ラップタイム)らっぷ

1ハロン(200m)ごとにかかった時間を、スタートから順に並べたものです。ふつうは先頭の馬の通過時間で計ります。並べて見ると、前半が速かったのか、最後に速くなったのかなど、レースの流れがわかります。

テンてん

レースの最初の部分のことです。「テンが速い」は、スタートしてすぐの流れが速いことをいいます。最初の600mの時計を「テン3ハロン」と呼び、最後の600mの「上がり3ハロン」と比べてペースを見ます。

ペースぺーす

レースの速さのことです。前半と後半の時計を比べて、前半が速いものをハイペース、前半がゆっくりなものをスローペース、その間をミドル(平均)ペースといいます。スローペースでは前にいる馬が残りやすく、ハイペースでは後ろから来る馬が届きやすい傾向があります。

ハロンはろん

距離の単位で、英語の furlong(ファーロング)からきています。1ハロンは約201m ですが、日本の競馬ではふつう200m として扱います。「3ハロン」は600m です。

馬場

馬場差ばばさ

同じ競馬場・同じ距離でも、その日の馬場の状態によって、時計がどれだけ速く出たか・遅く出たかの差のことです。決まった公式の数値はなく、基準にする時計や計算の仕方は、使う人によって違います。時計を比べるときは、馬場差がどう計算されたかを確かめることが大切です。

クッション値くっしょんち

芝コースの硬さ(馬が着地したときの反発の強さ)を数字で表したものです。重りを芝の表面に落として、はね返りを測ります。数字が大きいほど硬い馬場です。JRA はゴール前・4コーナーとその間の各ハロン地点で測り、その平均を公表しています。JRA の目安では、12以上が「硬め」、10〜12が「やや硬め」、8〜10が「標準」、7〜8が「やや軟らかめ」、7以下が「軟らかめ」です。雨などで含水率が高くなると、クッション値は低くなる傾向があります。

出典: JRA「芝のクッション値に関する基礎知識」・馬場情報

含水率がんすいりつ

馬場にどれだけ水が含まれているかの割合(%)です。JRA は芝とダートのそれぞれで、ゴール前と4コーナーの値を公表しています。芝の含水率は、芝の根より下の部分の水分を測ったものです。良・稍重・重・不良という馬場状態を決めるときの参考になります。

出典: JRA「馬場情報」

レースの見方

脚質きゃくしつ

レースの中で、どのあたりの位置を走ることが多いかという、その馬の傾向です。前から順に「逃げ」「先行」「差し」「追込」と分けます。ケイバの地図の新聞では、近走のコーナーの通過順から、逃げ・先行・中団・差し・追込の5つに分けています。

展開てんかい

レースがどう流れたか(どう流れそうか)のことです。どの馬が先頭に立ち、前に行く馬が何頭いて、ペースがどうなるか、そしてそれが着順にどう影響したかを考えます。前に行く馬が多いとペースが上がって後ろの馬に有利になりやすい、などと読みます。

ローテーションろーてーしょん

その馬がどのレースに、どのくらいの間隔で出てきたかという、出走の順番と間隔のことです。「ローテ」とも略します。前のレースから何週あけたか、どのレースを経由して大きなレースに向かったかを見ます。

番号と馬券

枠(枠番)わく

出走する馬を1〜8の8つのグループに分けた番号です。騎手の帽子の色が枠ごとに決まっていて、1枠から白・黒・赤・青・黄・緑・橙・桃です。頭数が8頭より多いときは、外側の枠から2頭ずつ入ります。「枠連」という馬券は、この枠番の組み合わせで当てます。

馬番うまばん

1頭ずつにつく番号です。内側のゲートから順に1番、2番…となり、ほとんどの馬券(単勝・馬連・3連単など)はこの番号で買います。

調教

追い切りおいきり

レースに向けて、ふだんの調教より速いペースで走らせる仕上げの調教です。レースのある週の中ごろに行うことが多く、その時計や動きから、状態が上がっているかを見ます。

坂路はんろ

上り坂になっている調教用のコースです。坂を駆け上がることで、平らなコースより短い距離でしっかり負荷をかけられます。時計は、坂の区間ごと(ゴールまでの最後の何ハロンか)に計ります。

ウッドチップコース(W・CW)うっどちっぷこーす

木を細かく砕いたチップを敷いた調教用のコースです。脚への負担を抑えながら長めに走らせることができます。新聞の調教欄では、美浦のコースを「W」、栗東のコースを「CW」と書くことがよくあります。

調教の時計ちょうきょうのじかん

追い切りのタイムです。ゴールから逆に数えて「6F(1200m)」「5F」「4F」「3F」「1F」のように区間ごとに書きます。数字が小さいほど速く走っていますが、コースの種類や雨の影響で大きく変わるので、同じコースの時計どうしで比べます。

終いしまい

調教やレースの最後の部分のことです。調教では、全体の時計よりも、ラスト1F・2Fの時計(終い)がしっかりしているかを見ることが多くあります。

併せ馬あわせうま

2頭以上を並べて走らせる調教です。並んで走ることで、競り合う気持ちを引き出します。結果は、相手より前でゴールした「先着」、同時の「同入」、後ろの「遅れ」と書きます。

馬なりうまなり

騎手が手綱を押したりムチを使ったりせず、馬が走る気にまかせて走らせることです。余力を残した内容で、強めや一杯と比べて負荷は軽めです。

強めつよめ

騎手がある程度手綱を動かして、馬を前へ促して走らせることです。馬なりより負荷が強く、一杯よりは余力を残します。

一杯いっぱい

騎手が最後まで追って、目いっぱいに走らせることです。負荷はいちばん強くなります。同じ時計でも、馬なりで出したものか一杯で出したものかで意味が変わります。

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数値の基準は出典に書いた公式の情報によります(2026-10-07 に確認)。